街角ふれあい美味探索 Vol.1 いつまでも変わらぬ愛の味

グルメ スペシャル記事

ワントーンナイトマーケットと武道館の近くの交差点脇に老舗餅米アイスクリーム屋さんがある。何も気にせずに通ったら見逃してしまいそうな感じのお店だが、ここにはとても魅力的なシアンおばあちゃんがいる。今は亡きご主人(アペッド氏)が始めたこのアペッドアイスクリームを今もなお46年間変わらぬ味で続けている。

働くことが好き

-シアンおばあちゃんが元気に働き続ける理由は何ですか?

働く大きな理由は、3つあります。1つ目は、たくさんのお客さんと触れ合い、話すことがとても楽しいこと。2つ目は、体を動かせること。家にいるよりも外で体を動かしている方が健康にも良いし楽しい。3つ目は、働いていれば収入があること。

楽しいと思うことを続けることがシアンおばあちゃんのように、いつまでも若さをキープする秘訣なのかもしれない。近々、ベトナム旅行にも行くそうだ。

そんなシアンおばあちゃん、なんとお客さんがどのタイプの席に座るか分かってしまうんだとか。籐で作られたアジアンテイストなテーブルには外国人旅行者が好んで座り、プラスチックでカラフルなテーブルには若者が座る等傾向をしっかり把握しているのである。

今は、ここに4種類のテーブルしかありませんが、本当は全部で5種類のテーブルがあります。それぞれお客さんのタイプによって座る場所が分かれます。籐で作られたテーブルは、外国人旅行者がよく座ります。青色のセメントのテーブルは地元の方がよく座る。あとは、ファミリー向け、子供向け、ハイソ向けと違うタイプのテーブルがあります。

ハイソとは。ハイソを日本語で簡単に説明すると、お高い人。例えば、私はこんな小汚いテーブルには座れないわ、のような感じの人達。そんなハイソな人達向けのモダンなテーブルも用意してあので恐れ入る。今はお店を構え営業しているが昔は、カートを引きながら営業もしていた。そのうち固定客ができ、お店を構えるまでになった。

-日中はとても暑いのでアイスがよく売れそうですが、お店が込み合う時間帯はありますか?

お店が混み合う時間は、夕方からです。日中はとても暑いので、少し気温が下がる夕方からお客さんが増えていきます。気温が下がってからお客さんが来るとは、日中のラオスの暑さを物語っている。

-営業時間を教えてください。

営業時間は、朝9時から夜10時半まで営業しています。忙しい時は4人の息子や娘が手伝いに来てくれます。本当にお若くて元気!これからも、この味を守り続けていって下さい!インタビューご協力本当にありがとうございました。

さて、気になる老舗もち米アイスの味はいかに。アイスの種類は、タロ芋ココナッツ、チョコレートの3つがある。ここまでは、普通のアイスクリーム屋さんである。ここからがちょっと日本のアイスクリーム屋さんとは違う。ステンレスの器にモッチモチのもち米を乗せ、その上にお好みのアイスを乗せる。ラオスの暑さにアイスが溶け始め、もち米のモチモチした食感に冷たく甘いアイスが絡み合う。口の中に運ぶと、ほんのりとした甘みに満たされ、これぞ美味。癖になりそうなデザートである。お持ち帰りもできる。1カップ5000キップから。明日の3時のおやつにいかがですか?

*記事にある内容は、時間の経過によって変更されている場合があります。