忙しいビエンチャン市民の週末の癒しの場として人気のあるサントーンフードガーデン。魚を飼育している池の周りをバンガローが囲み、その中で新鮮な有機栽培の食材を使った料理を頂く。周りの田んぼ風景は、都会の喧騒を忘れさせ、安らぎのひと時を与えてくれる。都心部から20分程で、こんな長閑な雰囲気の中で食事が出来るのもラオス・ビエンチャンならでは。
13周年を迎えるレストラン
1998年にスパラックさんが今のサントーン・フードガーデン・レストランを開いてから今年で13周年になる。最初は、5棟のトゥープ(東屋)から始まり、今では最高で600人から700人まで収容できるまでになった。また、その他に5棟の宿泊用バンガローも用意されており、1泊10万キープからと1ヶ月契約なら月200ドルから利用ができる。
願い続けた夢の実現
スパラックさんは、10代の頃からずっと、眺めが良くて、みんなが寛ぎなら料理が食べられるレストランを作れたらなと思っていた。また、その頃こういったトゥープ(東屋)タイプのレストランが無かったため、そのことが、さらに彼女の『夢のレストラン』への情熱を掻き立てた。そして、遂にその夢を自分で実現するために自分の家を装飾し敷地にトゥープを建て、夢のレストランを1998年に開業した。10代の頃から思い続けた構想を実現のものにした彼女の強い意志に感銘を受ける。
また、なぜトウープタイプのレストランを作ろうと思ったのかというと、よりプライベートな空間で寛いでもらいたい。さらに、ラオスの伝統家屋で食べているような雰囲気で、懐かしいと思える癒しを提供したかったためだそうだ。
自家栽培のオーガニック食材
そんな彼女の追求心は、寛ぎだけでなく、食材にも向けられている。健康に良い食材を提供するため、野菜やお米、もち米などを自分の畑で有機栽培し、お客様に提供している。もともと畑仕事が好きな彼女は、家が市場から少し離れていて不便なこともあり、自分達で食べる分の野菜やお米などを自家栽培していた。そして、レストランでも美味しくて健康な有機栽培の食材を提供したいと思い、収穫量を増やしてお客様に提供している。彼女のレストランの美味しさの秘密は、とにかく新鮮なものを提供することで、これ以上のものはないそうだ。魚も水槽で泳いでいるのを選んで調理してもらう。また、レストランでは、主にラオス料理を提供している。
フィッシングパーク(釣堀)も併設
レストランだけではなく、毎月2回日曜日に釣堀の営業も行っている。釣竿は各自持参で料金は2万キープ。また、釣り大会も行われ、3キロ以上の魚を釣り上げるとジャックポットとして商品や賞金が貰えて楽しいひと時が過ごせる。また、釣った魚をその場で食べることは出来ないそうだ。でも、なぜ釣堀を作ったかというと、そこにもスパラックさんのこだわりがあった。「家族の時間を大切にしてもらいたい。以前は、ラオスに釣堀が少なく、夫が週末釣りをすると言ったら妻と子供を置いて、隣国タイに行ってしまうため家族の時間が作れない家庭が少なからずあったと思います。
だったら家族みんなで楽しめるように、釣りをしている夫を眺めながら妻と子供が料理を食べれるようにと、釣堀を作りました。」これで、釣り好きのお父さんが居る家庭は、週末家族と一緒の時間が作れるというわけ。思い立ったらすぐに行動する実行力に感心。そんなスパラックさんの趣味を聞くと、ゆっくり鳥や魚、田園風景を眺めることだそうで、まさに天職とは、こういうことだなぁと感じるのでした。
*記事にある内容は、時間の経過によって変更されている場合があります。
Sung Thong Food Garden
Open Hour: 11:00a.m.-22:30p.m.
Address: Ban Kengpayang, Hatxayfong District, Vientiane, Laos
Tel: 020.5551.6119